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日本政策金融公庫で開業時に利用できる融資とは?熊本県内の支店も紹介

熊本県で新たに事業を立ち上げる際、最も重要なステップの一つが資金調達です。

特に、スタートアップや小規模ビジネスを開始する場合、自己資金だけではなく、外部からの資金支援が不可欠となることが多いです。

日本政策金融公庫は、そのような起業家や中小企業に対して多岐にわたる支援を提供しており、熊本支店でも利用可能なさまざまな融資制度が存在します。

本記事では、熊本にある日本政策金融公庫の支店所在地や問い合わせ先、熊本支店で利用できる融資制度の詳細について説明し、その活用方法についても詳しく解説します。

目次

  1. 日本政策金融公庫とは
    1.1.日本政策金融公庫の主な役割と目的
    1.2.日本政策金融公庫のメリットと特長
    1.3.日本政策金融公庫の主な事業
    1.4.日本政策金融公庫の申請手続きの流れ
  2. 開業するときに利用したい日本政策金融公庫の融資
    2.1.新規開業・スタートアップ支援資金の概要
    2.2.新規開業・スタートアップ支援資金の対象者
    2.3.新規開業・スタートアップ支援資金の使い道
    2.4.新規開業・スタートアップ支援資金の融資の条件と特徴
    2.5.新規開業・スタートアップ支援資金の申請手続き
  3. 熊本にある日本政策金融公庫の支店について
    3.1.日本政策金融公庫 熊本支店
    3.2.日本政策金融公庫 八代支店
  4. まとめ

日本政策金融公庫とは

日本政策金融公庫とは、政府が出資して運営している公的な金融機関です。2008年に、国民生活金融公庫、中小企業金融公庫、農林漁業金融公庫の三機関が統合されて発足しました。

日本政策金融公庫は、大企業に比べ資金調達が難しい中小企業や小規模事業者、農林水産業者に対して積極的に融資を行い、地域活性化のための融資に力を入れています。

そして、銀行などの民間金融機関が提供する融資と並行して、社会的・経済的な意義のあるプロジェクトを支援する役割を担っています。

日本政策金融公庫の主な役割と目的

日本政策金融公庫の主な役割は、民間金融機関が対応しにくいリスクの高い分野への融資を行うことです。

さらには、経済の健全な成長を支えることを役割としています。
創業間もない企業や、経営基盤がまだ確立していない中小企業、農林水産業などの安定した収益が見込めない分野へのサポートを行っています。

また、災害や不況時には、被災者や被害を受けた事業者への迅速な資金供給を行い、地域の復興や再生にも携わっています。

日本政策金融公庫のメリットと特長

日本政策金融公庫の融資は、他の金融機関に比べて低金利であり、返済条件も柔軟に設定されています。
また、創業支援に特化した融資プログラムが多く、新規事業の立ち上げの際には非常に役立ちます。

さらに、日本政策金融公庫は、単に資金を貸し付けるだけでなく、創業者向けのサポート体制も充実しています。
事業計画の策定支援や、経営に関するアドバイス、さらには地域の商工会や支援機関との連携を通じて、事業が順調に進むよう支援しています。

日本政策金融公庫の主な事業

日本政策金融公庫には、「国民生活事業」、「中小企業事業」、「農林水産事業」の3つの主要な事業があります。
それぞれに異なる対象や目的に応じた融資を提供しています。
これらの事業について次に詳しく説明します。

①国民生活事業

国民生活事業は、主に個人事業主や小規模企業を対象とした融資を行っています。
特に起業時や新たな事業展開を行う際に、資金調達のサポートをしてくれる事業です。

主な融資の種類としては、「新規開業・スタートアップ支援資金(旧:新規開業資金)」や「女性、若者/シニア起業家支援資金」などがあり、起業により新たなビジネスを始める方向けの多様な資金ニーズに応じた融資メニューがあります。

無担保・無保証人・低金利の融資が特徴であり、返済の柔軟性も高く、起業初期の負担を軽減することができます。

②中小企業事業

中小企業事業は、中小企業の成長や経営改善を支援するための融資を提供しています。

この事業は、製造業、サービス業、流通業などの中小企業を対象としています。
特に事業の拡大や設備投資、事業承継、M&Aなど、大規模な資金が必要となる場合に利用できます。

この事業の融資制度には、「経営改善貸付」や「設備資金貸付」などがあります。
これらは企業の成長を支援するためのものであり、経営の安定化や競争力の強化を図るために利用されています。

中小企業事業の融資は、通常は長期的な視点での返済計画が組まれるため、企業のキャッシュフローに配慮した柔軟な返済が可能という特徴があります。
また、担保や保証人が必要な場合もありますが、融資条件は企業のニーズに合わせて設定されています。

③農林水産事業

農林水産事業は、農業、林業、水産業などの一次産業に従事する事業者を対象とした融資を行っています。
この事業は、特に自然環境の影響を受けやすい農林水産業者に対して、経営の安定化や生産性の向上を支援することを目的としています。

この事業の融資制度には、「農業経営改善資金」や「農地集積促進資金」などがあります。
これらの融資は、農業経営の改善や拡大、または農地の集約化を目指す事業者を支援するために設けられています。
特に、自然災害や市場価格の変動などの不確実性が高い業界においては、経営の安定を図るための資金調達が重要です。

また、環境保護や持続可能な農林水産業を推進するための融資も行っています。
例えば、再生可能エネルギーの導入や有機農業の推進など、環境に配慮した取り組みに対する資金提供も積極的に行っています。

日本政策金融公庫は、これらの事業を通して、幅広い事業者に対して必要な資金を提供することができ、経済の活性化や地域社会の発展に貢献しています。
開業時や新規事業を行うときには、対象となる業種や事業規模に応じて、自分自身のニーズに合った融資を選びましょう。

日本政策金融公庫の申請手続きの流れ

日本政策金融公庫の融資を利用するためには、事前に申し込みが必要です。
申し込みには、事業計画書や財務諸表、税務申告書などの書類が求められるため、準備には時間がかかることもあります。
しかし、最近はオンラインでの申請も可能で、手続きがスムーズに行えるようにもなりました。

申請の流れとしては、メールアドレス等を登録後、必要事項等を入力し、必要書類等を準備します。
申込完了後、約1週間以内に担当者から連絡があり、面談や審査へと進みます。
申込から融資実行までは約1カ月程度は見ておくと良いでしょう。

日本政策金融公庫は、特に中小企業や創業者にとって強力なパートナーとなる公的金融機関です。
リスクの高い事業や新規事業の立ち上げを支援するため、幅広い融資商品を提供しながら、経済の健全な成長のサポートをしています。
これから事業を始める方や、経営基盤を強化したい中小企業にとって、きっと頼れる存在となるでしょう。

開業するときに利用したい日本政策金融公庫の融資

そのような日本政策金融公庫の国民生活事業の融資制度の一つである「新規開業・スタートアップ支援資金(旧:新規開業資金)」。
これは、これから事業を始めようとする個人や法人向けの融資の制度です。
新規開業資金は、創業時の資金不足を補い、事業の円滑なスタートを支援する重要な役割を担っています。
次に、この融資制度について詳しくお伝えしていきます。

新規開業・スタートアップ支援資金の概要

新規開業・スタートアップ支援資金は、事業を始める際に必要となる運転資金や設備資金を提供するための融資制度です。
この制度は、事業を新たに開始する方や、事業を開始して間もない方を対象としています。

そして、民間の金融機関からの借入が難しいケースでも利用しやすいのが特徴です。

新規開業・スタートアップ支援資金の対象者

対象となるのは、以下の条件を満たす方です。

①新たに事業を開始する予定の方

これから事業を始める個人や法人が対象です。開業前の資金準備をサポートします。

②開業後、おおむね7年以内の方

既に事業を開始しているが、開業から間もない場合も対象となります。事業をスタートさせたばかりの時期は、資金繰りが厳しいことが多いため、開業直後の支援として利用できます。

新規開業・スタートアップ支援資金の使い道

新規開業・スタートアップ支援資金の融資は、事業を開始するために必要なさまざまな用途に利用可能です。
主な資金使途は以下の通りです。

運転資金

事業の運営に必要な日常的な資金、たとえば仕入れや従業員の給与、家賃などの固定費用に充てることができます。

設備資金

事業に必要な設備や機器の購入、店舗の改装など、事業基盤を構築するための資金として利用されます。

その他

広告宣伝費や開業に伴う許認可の取得費用など、事業開始に関連するあらゆる経費に対応します。

新規開業・スタートアップ支援資金の融資の条件と特長

日本政策金融公庫の新規開業・スタートアップ支援資金には、以下のような特長と条件があります。

低金利

新規開業・スタートアップ支援資金の金利は、一般的な民間金融機関よりも低く設定されています。
また、融資を受ける方の信用状況や事業内容によっては、さらに低金利が適用される場合があります。

その金利は一律固定ではなく、以下の要素で個別決定されます。

  • 申込人が誰か(起業前・起業後7年以内、女性・若者・シニアなど)
  • 税務申告履歴があるか(2期申告済みか否か)
  • 担保を設定するか(無担保または有担保か)
  • 併用できる特例(特別利率・創業支援貸付利率特例など)の利用可否

低金利で融資を借りることができれば、創業時の資金調達を容易にし、資金繰りの負担を軽減する重要なメリットとなります。

無担保・無保証人

新規開業・スタートアップ支援資金は多くの場合、無担保・無保証人での融資が可能です。
一般的な金融機関では担保や保証人が求められることが多い一方、無担保・無保証人での融資はこれから事業を始める方にとって大きな安心材料となるでしょう。

融資限度額

新規開業・スタートアップ支援資金の融資限度額は、7,200万円(うち運転資金4,800万円)となっています。
具体的な金額は、申請者の事業計画や資金需要、信用状況によって異なります。
日本政策金融公庫の担当者と相談しながら、必要な資金を確保できるように調整します。

返済期間

新規開業・スタートアップ支援資金の返済期間は柔軟に設定されています。
通常、運転資金は10年以内(うち据置期間5年以内)、設備資金は20年以内(うち据置期間5年以内)が一般的で、事業の状況や資金繰りに応じて返済スケジュールを調整することが可能です。

また、据置期間(元金返済を猶予する期間)を設定することもでき、事業が軌道に乗るまでの返済負担を軽減できます。

新規開業・スタートアップ支援資金の申請手続き

新規開業・スタートアップ支援資金の申込手続きは比較的シンプルですが、いくつかの手順や書類が必要となります。
主な必要書類としては、以下のものがあります。

  • 借入申込書
  • 創業計画書
  • 履歴事項全部証明書の原本(法人の場合)
  • 見積書(設備資金の場合)
  • 不動産の登記簿謄本(不動産担保を希望する場合)
  • 本人確認資料(運転免許証等)

申請後は、日本政策金融公庫の担当者が面談を行い、事業計画や資金計画の内容を確認します。
創業計画書は融資の審査通過の重要な鍵となりますので、事業の具体的な内容や収支計画を明確に示す必要があります。
その計画書や面談の結果に基づき、融資の可否や金額が決定されます。

熊本にある日本政策金融公庫の支店について

熊本で創業時に融資を受けたいのであれば、創業者への融資件数が日本一、かつ、無担保無保証の融資枠でも優れている日本政策金融公庫がおすすめです。

そんな日本政策金融公庫は全国に支店があり、熊本県内にも2つの支店があります。
熊本市内での開業に関する新規開業資金を管轄している支店は「熊本支店」です。
そして、熊本県内には、熊本支店の他に「八代支店」があります。

2つの支店の詳細は以下の通りです。

日本政策金融公庫 熊本支店

〒860-0801 熊本市中央区安政町4-22
 熊本市電「水道町」「通町筋」「九品寺交差点」などから徒歩数分。
 下通アーケード内に位置し、アクセスしやすい場所にあります。
営業時間:平日 9:00~17:00(土日祝休業)
問合せ先:
・国民生活事業:0570-097-290(ナビダイヤル)
・農林水産事業:096-353-3104
・中小企業事業:096-352-9155

熊本支店では、熊本市内のほかに、荒尾市、玉名市、菊池市、山鹿市、宇土市、上天草市、宇城市、阿蘇市、天草市などの地域を管轄しています。

日本政策金融公庫 八代支店

〒866-0857 熊本県八代市出町4-17
 JR・肥薩おれんじ鉄道「八代駅」から徒歩約10分。
営業時間:平日 9:00~17:00(土日祝休業)
問合せ先:
・国民生活事業:0570-098-446(ナビダイヤル)

八代支店では、国民生活事業のみの取り扱いとなります。
八代支店では、八代市、人吉市、水俣市などの地域を管轄しています。

熊本県内で、事務所や店舗を開業する場所によって担当する支店が異なります。
日本政策金融公庫で融資を申請する際には、どこで開業するかを決めてから申請しましょう。

まとめ

日本政策金融公庫の新規開業・スタートアップ支援資金は、これから事業を始める方にとって非常に有用な融資制度です。

低金利での融資や、無担保・無保証人での融資が可能である点は、創業時の資金調達において大きなメリットとなります。
また、柔軟な返済条件や、手厚いサポート体制も魅力の一つです。

これから事業を立ち上げようとする方は、日本政策金融公庫の新規開業・スタートアップ支援資金の活用をぜひご検討ください。

今回こちらの記事でご紹介した内容については、日本政策金融公庫のHPに詳しく記載されておりますので、お申込みをご検討の際には必ずご確認いただけますと幸いです。


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