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創業融資獲得に税理士のサポートは必要?メリットや費用について解説

創業や起業を目指す多くの人にとって、資金調達は大きな課題の一つです。
特に、創業融資を受けるためには事業計画書の作成や申請手続き、各種書類の整備が必要となり、多大な労力と時間がかかります。

日本政策金融公庫などの機関から融資を受ける場合、正確な書類作成と適切な説明が求められます。
そしてその資料が不十分だったり誤りがあると融資が通らないこともあります。

こうした状況に陥らないためには、税理士のサポートは非常に有効です。
さらに税理士は融資に関する手続きだけでなく、事業計画書の作成や融資後の経営もサポートできます。
税理士を利用することで、融資審査がスムーズに進み、成功の確率を高めることができます。

本記事では、創業融資において税理士のサポートがどのように役立つか、さらにそのメリットや費用について詳しくお伝えしていきます!

目次

  1. 創業融資とはどういうもの?
  2. 税理士を利用する5つのメリット
  3. 税理士に依頼する費用
  4. 創業融資に強い税理士選びのポイント
  5. 税理士を利用するリスクはあるのか?
  6. まとめ

1.創業融資とはどういうもの?

創業や起業、新しい事業を立ち上げる際に直面する最大の障壁の一つが資金調達です。
どんなに革新的な事業計画を持っていても、それを実現するための資金がなければ事業を軌道に乗せることは非常に難しいです。

そこで、一つの資金調達の手段となるのが「創業融資」です。
創業融資は、新たに事業を開始する際に必要な資金を調達するための融資制度です。

特に、事業開始時には自己資金だけでは賄えない初期費用がかかることが多いです。
そこで創業融資を利用することで、資金面の不安を軽減できます。

創業融資は、国が出資している金融機関や民間の金融機関から提供されることが多く、主な対象者は個人事業主や中小企業の経営者です。
一般的に融資を受ける際には、事業計画書や自己資金の証明、過去の経歴などが求められます。
また、担保や保証人が必要な場合もありますが、無担保・無保証で融資を受けられる場合もあります。

しかし、特に創業初期は信用力が低いため、一般の金融機関からの融資を受けるのは容易ではありません。

日本政策金融公庫とは?

そこで多くの起業家の方が利用しているのが、日本政策金融公庫の新規開業資金制度です。
日本政策金融公庫は、国が100%出資している公的な金融機関です。
民間金融機関の取組みを補完し、事業に取組む方々等を支援しています。

この制度は、起業家のニーズに特化した融資で、無担保・無保証人で最大7,200万円(うち運転資金4,800万円)まで借り入れが可能です。
この融資を活用することで、開業初期の資金不足に対応できるだけでなく、事業の成長や発展に向けた安定した基盤を築くことが可能です。
ただし、融資を受けるためには、綿密な事業計画と適切な申請手続きが必要となります。

2.税理士を利用する5つのメリット

創業融資を受ける際に、税理士に依頼をすると、税理士はどのようなサポートをしてくれるのでしょうか?

税理士は、融資申請に必要な事業計画書の作成をはじめ、金融機関との交渉を円滑に進めるためのサポートが可能です。

具体的には次のような5つのメリットがあります!

事業計画書作成のサポート

税理士がサポートする最大のメリットは、専門的な事業計画書の作成です。

事業計画書は、創業融資の審査において非常に重要な書類です。
融資審査の要であり、その内容次第で融資の可否が決まることが多いです。

この書類には、事業の概要や市場調査、収益予測、資金計画など、細かい情報などを記載します。
これを正確に作成することが、融資の審査をクリアするための鍵となります。

税理士は、この事業計画書や創業計画書の作成のサポートができます。
税理士は申請者が見逃しがちなポイントや金融機関が重視する箇所を把握しています。
そのため、申請者の事業の強みを最大限にアピールできる計画書を作成することができるのです。

申請手続きの代行サポート

創業融資を申請する際、手続きの煩雑さがストレスになることが多いです。
融資を受ける際は、金融機関から事業計画や収益性だけでなく、資金の使途や返済計画についても細かく審査されます。
また、提出書類の種類が多く、記載ミスや期限の遅れがある場合は、融資が遅れるか、最悪の場合は却下される可能性もあります。

税理士はこの創業融資の申請などの手続きを熟知しており、ミスのない公庫の基準に沿った申請を確実に行うことができます。
このため、安心して融資を待つことができます。

特に日本政策金融公庫などの公的機関における融資申請では、税理士が審査の流れや面談のポイントを把握しているため、その知識を活用して審査を有利に進めることができます。

日本政策金融公庫との円滑な連携

日本政策金融公庫は、創業者向けの融資を積極的に提供していますが、その審査基準や条件は複雑です。

多くの税理士は日本政策金融公庫と連携しており、公庫の審査の流れやポイントを熟知しているため、審査を円滑に進めるためのアドバイスをすることができます。
さらに必要に応じて公庫との交渉も行い、金融機関とのコミュニケーションをサポートしてくれるため、申請者にとって大きな安心感があります。

融資後の経営アドバイス

創業融資が無事に承認されても、それはゴールではありません。
融資を受けた後の事業運営が最も重要であり、融資獲得後のキャッシュフローの管理や税務対策が、今後の事業の成功を左右します。

税理士は、融資後も定期的にアドバイスを提供し、事業の成長をサポートすることができます。
例えば、融資の返済スケジュールに基づいて、最適な資金運用や節税対策を提案するなど、長期的な経営戦略を支援できます。

トラブル防止

創業時には税務や法務に関する多くの決定が求められますが、これらを誤ると後々大きなトラブルに発展することがあります。
税理士のサポートを受けることで、税務上の問題や法的トラブルを未然に防ぐことができ、安心して事業を進めることができます。

3.税理士に依頼する費用

一般的に税理士に創業融資のサポートを依頼する際には費用が発生します。
費用は事務所や業務内容によって異なりますが、一般的には以下のような項目に費用が発生します。

相談料

税理士事務所によっては、初回の相談を無料で受け付けているところが多いです。
ただし、2回目以降の相談や具体的な業務依頼に関しては、相談料が発生することが一般的です。

事業計画書作成の費用

税理士に事業計画書の作成を依頼する場合、その費用は一般的に5万円〜20万円程度です。
この金額は計画書の内容や事業の規模、さらに税理士の経験や事務所の規模によっても異なります。

事業計画書は融資の可否を左右する重要な書類であるため、質の高い計画書を作成するためには適切な費用をかけることが必要です。

融資獲得成功報酬

税理士事務所によっては、融資が成功した場合に成功報酬が発生することがあります。
この成功報酬は融資額の2%〜5%が相場で、例えば500万円の融資を受けた場合には10万円〜25万円の報酬が必要となります。

ただし、成功報酬制を採用していない事務所や、成功報酬に加えて着手金としての報酬を設定している事務所もあるため、依頼する際には事前に確認することが重要です。

4.創業融資に強い税理士選びのポイント

上記では税理士に創業融資のサポートを依頼することで発生する費用について説明しました。
しかし、税理士を選ぶ際には、単に料金の安さだけでなく、創業融資に関する経験や専門性にも注目することが重要です。

税理士はそれぞれ得意分野が異なります。
そのため、創業融資に関して実績のある税理士を選ぶことで、融資獲得の成功率が大きく向上します。
以下に、税理士選びの際に考慮すべきポイントをいくつかお伝えします。

創業融資に強い税理士を選ぶ

すべての税理士が創業融資に強いわけではありません。
創業融資に関して経験豊富な税理士を選ぶことが、融資審査を通過するための鍵となります。
税理士が過去にどのような事例を手掛けてきたか、その成功事例などを確認することで、適切な税理士を選ぶことができます。

また、税理士に相談する際には、事業計画書の作成方法や申請手続きの進め方についても具体的に確認しておくと良いでしょう。

コミュニケーションのしやすさ

税理士とのコミュニケーションも重要なポイントです。
創業融資の手続き中やその後の経営サポートにおいて、税理士との信頼関係が築けているかどうかが成功のカギとなります。

税理士が経営者のビジョンを理解し、適切なアドバイスを提供してくれるかどうかは、長期的なパートナーシップにおいて非常に重要です。
相談のしやすさや対応の速さ、相性なども考慮して選ぶことが大切です。

報酬の透明性

税理士に依頼する際の費用についても、事前にしっかりと確認しておくことが必要です。
料金体系が不明瞭であったり、追加料金が発生する可能性がある場合は、契約前にきちんと確認しておくことで、後々のトラブルを防ぐことができます。

初回の相談料や事業計画書作成費用、成功報酬など、具体的な費用項目についての疑問は事前にしっかり質問及び解消しておき、納得の上で依頼を進めることが重要です。

継続的なサポートがあるか

創業融資を受けた後も、事業が軌道に乗るまでには様々な課題が発生します。
税理士が融資獲得後も経営サポートを続けてくれるかどうかも、税理士選びの重要なポイントです。

融資後のキャッシュフロー管理や節税対策、財務戦略のアドバイスなど、長期的に事業を支える税理士を選ぶことで、事業の成長を安定的にサポートしてもらうことができます。

何よりこのようなポイントを事前に把握するには、まずは気になっている税理士や税理士事務所に問合せてみることがお勧めです。
前述にもありますが、基本的には初回の相談や問い合わせが無料の税理士事務所は多いです。
まずは無料相談を利用し、その税理士事務所の特徴を明確にしておきましょう。

5.税理士を利用するリスクはあるのか?

税理士を利用することで多くのメリットがありますが、注意点やリスクも理解しておくことが大切です。
例えば、以下のような点に注意しましょう。

適切な税理士を選ばなかった場合

税理士の選択を誤ると、適切なサポートが受けられないばかりか、融資の審査に悪影響を及ぼす可能性もあります。
経験不足の税理士や、創業融資に精通していない税理士を選ぶと、事業計画書が金融機関の基準を満たさない内容となり、審査が通らないことがあります。
したがって、税理士の実績や専門性を十分に調査し、適切な税理士を選ぶことが重要です。

コストに見合わない結果となる可能性も

税理士に依頼する際のコストが、最終的な成果に見合わない場合も考えられます。

税理士のサポートが十分でない場合や、融資が獲得できなかった場合には、かかった費用が無駄になってしまう可能性があります。
そのため、契約前に費用対効果についてよく考え、依頼するかどうかを慎重に判断することが求められます。

コミュニケーションの不足

税理士との連携がうまくいかない場合、適切なアドバイスを受けられなかったり、融資申請が滞ったりするリスクがあります。
特に、税理士とのコミュニケーション不足が原因で、必要な情報が伝わらず、結果的に融資審査が遅延することもあります。

したがって、定期的に連絡を取り合い、進捗状況を確認しながら進めることが重要です。

6.まとめ

創業融資を成功させるためには、事業計画書の作成や申請手続き、各種書類の整備が必要で、これらには多大な労力と時間がかかります。
そのような場合には、税理士にサポートを依頼することで、事業計画書の作成や融資申請手続きの代行、融資後の経営サポートまで、幅広い業務を通じて事業者をサポートしてくれます。
特に、創業融資に精通した税理士を選ぶことで、融資の成功率が高まり、事業の安定した成長が期待できます。

また、税理士への依頼は、相談内容によって費用が異なります。
初期費用や成功報酬などを確認しつつ、長期的なパートナーシップを築ける税理士を選ぶことで、事業運営を安心して進めることができます。
ぜひ税理士のような専門家のサポートを利用し、創業融資のハードルを乗り越え、事業の成功を目指しましょう!

税理士法人ストラテジーでは、初回は無料でご相談を受け付けております。
もしご依頼いただけることになれば、ほとんど当所に丸投げの状態で資金調達が完了します。
大幅に時間を節約し、最大限の資金を獲得し、資金が十分な状態で事業を開始するお手伝いをさせていただきますので、ぜひお気軽にご相談くださいね!