事業資金の調達に悩む経営者や個人事業主にとって、ビジネスローンは心強い資金調達手段となります。銀行融資と比べて審査スピードが早く、最短即日で資金調達できるファクタリングサービスも多数存在するため、急な資金需要にも柔軟に対応可能です。また、担保や保証人が原則不要なビジネスローンも増えており、中小企業や個人事業主でも利用しやすい環境が整っています。
本記事ではビジネスローンおすすめ15選を徹底比較し、それぞれの特徴や金利、融資スピード、審査基準などを解説していきます。
ビジネスローン15選を比較!おすすめの融資はこちら
ビジネスローンを選ぶ際は、融資スピード、金利、借入限度額、担保・保証人の有無、オンライン完結の可否など、複数の項目を総合的に比較することが大切です。各社のサービス内容を正しく理解することで、自社に最適な資金調達方法を選択できます。
先ずは2025年12月現在の最新ビジネスローンについて、それぞれの特徴や利用条件を紹介していきます。各サービスの融資限度額や金利、審査スピードなどを比較しながら、自社に合ったビジネスローンを見つけていきましょう。
それぞれ順に解説します。
AGビジネスサポート 事業者向けビジネスローン

| 金融機関の種類 | ノンバンク |
|---|---|
| 融資限度額 | 1,000万円 |
| 金利(実質年率) | 3.1%~18.0% |
| 融資スピード | 最短即日 |
| 融資対象 | 法人、個人事業主 |
| 担保・保証人 | 原則不要 |
| オンライン完結 | 〇 |
AGビジネスサポートは、大手消費者金融アイフルのグループ企業が運営する信頼性の高いビジネスローンです。ポイントは申込当日中に資金調達できる圧倒的なスピード感で、急な支払いや運転資金の補填など、さまざまな用途に活用できます。資金用途に制限が設けられていないため、設備投資から従業員の給与支払いまで幅広く対応可能です。
WEB申込から書類提出まで可能ですが、契約手続きは郵送での対応となります。来店は不要なため、忙しい経営者でも利用しやすい点が高く評価されています。担保・保証人が原則不要で、法人・個人事業主ともに利用できる柔軟性も大きな特徴といえるでしょう。
AGビジネスサポートの公式サイトへMRF 個人事業主・法人向けローン

| 金融機関の種類 | ノンバンク |
|---|---|
| 融資限度額 | 3,000万円 |
| 金利(実質年率) | 15%以内 |
| 融資スピード | 最短3営業日 |
| 融資対象 | 法人、個人事業主 |
| 担保・保証人 | 担保:必要、保証人:原則不要 |
| オンライン完結 | × |
MRFは西日本を拠点とするノンバンク系ローン会社で、ビジネスローンと不動産担保ローンを提供しています。主な特徴は、利用者の用途に応じて6つのプランを用意している点です。経営状況や資金用途に応じたプランで融資を受けられるため、満足度の高い資金調達が期待できます。
融資限度額は3,000万円と比較的高額で、金利も15%以内と良心的な設定です。ただし、不動産などの担保が必要となるため、担保を用意できる事業者向けのサービスといえます。また、オンライン完結には対応しておらず、契約時には店舗への来店または担当者との面談が必要となる点には注意が必要です。
MRFの公式サイトへオージェイ 無担保融資

| 金融機関の種類 | ノンバンク |
|---|---|
| 融資限度額 | 1億円 |
| 金利(実質年率) | 10.0%~18.0% |
| 融資スピード | 最短即日 |
| 融資対象 | 法人、個人事業主 |
| 担保・保証人 | 原則不要(法人代表者の連帯保証が必要) |
| オンライン完結 | × |
オージェイの無担保融資は、その名の通り担保を用意することなく利用できるビジネスローンです。法人の場合は代表者の連帯保証が必要となりますが、不動産などの担保を準備する必要がないため、中小企業でも少ない手間で融資を受けることが可能です。
主な強みは融資限度額が1億円と非常に高額な点で、設備投資や事業拡大など大規模な資金需要にも対応できます。また、申込当日中に融資を受けることも可能なスピード感も兼ね備えており、急いで高額の資金調達をしたい事業者におすすめなサービスといえるでしょう。柔軟な審査基準で知られており、他社で断られた事業者でも審査通過の可能性があります。
オージェイの公式サイトへアクト・ウィル 法人向け事業資金融資

| 金融機関の種類 | ノンバンク |
|---|---|
| 融資限度額 | 1億円 |
| 金利(実質年率) | 7.5%~20.0% |
| 融資スピード | 最短即日 |
| 融資対象 | 法人 |
| 担保・保証人 | 原則不要 |
| オンライン完結 | 〇 |
アクト・ウィルは、資金調達に困っている中小企業のサポートを専門とする法人向けビジネスローンです。融資対象は法人のみとなっており、300万円から最大1億円までの大口融資に対応しています。審査時間は最短60分、入金は最短即日という圧倒的なスピード対応がポイントです。
事業拡大、債務返済、つなぎ融資、設備投資など、さまざまな用途に借入金を活用できる柔軟性も備えています。また、オンライン完結で手続きできるため、全国どこからでも申込可能な点も大きなメリットといえるでしょう。担保・保証人が原則不要で、赤字決算の企業でも審査に通過できる可能性があるため、資金繰りに悩む法人にとって頼りになる存在です。
アクト・ウィルの公式サイトへりそな銀行 りそなビジネスローン「活動力」

| 金融機関の種類 | 銀行 |
|---|---|
| 融資限度額 | 1,000万円 |
| 金利(実質年率) | 3.15%~14.0% |
| 融資スピード | 1週間ほど |
| 融資対象 | 法人、個人事業主 |
| 担保・保証人 | 原則不要(法人の場合は代表者の連帯保証) |
| オンライン完結 | 〇 |
りそな銀行のビジネスローン「活動力」は、原則来店不要で利用できるカードローン型のビジネスローンです。申込から契約までの手続きをオンラインで完結でき、24時間365日いつでも申込可能なため、店舗に行く暇がない経営者におすすめです。
銀行系ならではの低金利が魅力で、年3.15%からという好条件で融資を受けられます。個人事業主は担保・保証人不要、法人でも代表者の連帯保証のみで利用できる使いやすさも評価されています。カードローン型のため、融資限度額内であれば何度でも借入・返済を繰り返せる柔軟性があり、日常的な運転資金の管理に便利です。また、りそな銀行と一定期間の預金取引がある場合は、最短3営業日以内で資金調達できる「Speed on!」も利用可能となっています。
ファンドワン 事業者向けビジネスローン

| 金融機関の種類 | ノンバンク |
|---|---|
| 融資限度額 | 500万円 |
| 金利(実質年率) | 2.5%~18.0% |
| 融資スピード | 最短即日 |
| 融資対象 | 法人、個人事業主 |
| 担保・保証人 | 原則不要 |
| オンライン完結 | × |
ファンドワンの事業者向けビジネスローンは、圧倒的な審査スピードがポイントです。最短40分のスピード審査に対応しており、午前中までに申込を行えば、当日中に資金調達できる可能性が高く、急な資金需要に強いサービスといえます。
事業者向けビジネスローンの融資限度額は500万円ですが、不動産担保ローンや売掛債権担保ローンなど複数の商品ラインナップがあり、最大1億円の大口融資を受けられる可能性もあります。金利は2.5%からと業界最低水準を実現しており、信用力の高い事業者であれば低金利での借入が期待できるでしょう。無担保・無保証融資が可能なので、他の金融機関からの追加融資が受けられなかった場合にも活用できます。借入に関する相談は無料なので、気軽に問い合わせてみる価値があるでしょう。
楽天銀行 ビジネスローン

| 金融機関の種類 | 銀行 |
|---|---|
| 融資限度額 | 1億円 |
| 金利(実質年率) | 楽天銀行所定の利率 |
| 融資スピード | 最短即日 |
| 融資対象 | 法人、個人事業主 |
| 担保・保証人 | 原則必要 |
| オンライン完結 | 〇 |
楽天銀行のビジネスローンは、楽天銀行の普通口座を保有している法人・個人事業主を対象としたローン商品です。銀行系のビジネスローンでは珍しく、最短即日での融資が可能で、オンライン完結で手続きを進められる利便性の高さが特徴です。
融資限度額は1億円と高額で、大規模な設備投資や事業拡大にも対応できます。ただし、担保・保証人が原則必要であり、決算書または確定申告書3期分の提出が求められるため、創業初期や赤字決算が続いている事業者にとっては利用のハードルが高い可能性があります。安定した経営基盤を持ち、確実な返済能力がある企業向けのサービスといえるでしょう。金利は審査によって個別に設定されるため、事前に見積もりを取得することをおすすめします。
セゾンファンデックス 個人事業主専用カードローン

| 金融機関の種類 | ノンバンク |
|---|---|
| 融資限度額 | 500万円 |
| 金利(実質年率) | 6.5%~17.8% |
| 融資スピード | 1週間ほど |
| 融資対象 | 個人事業主 |
| 担保・保証人 | 原則不要 |
| オンライン完結 | 〇 |
大手信販会社セゾンファンデックスの個人事業主専用カードローンは、個人事業主に特化したビジネスローンです。個人事業主は法人と比べて売上が不安定なため融資審査に通りにくい傾向がありますが、このサービスでは事業資金として年収の3分の1以上の借入が可能です。
融資枠型ローンとなっており、融資枠内であれば何度でも借入・返済を繰り返せるため、日常的な運転資金の管理に最適です。オンライン完結で手続きでき、担保・保証人も原則不要なため、個人事業主にとって非常に使い勝手の良いサービスといえます。また、総量規制の対象外となっているため、他社借入がある場合でも利用できる可能性が高い点も大きなメリットです。金利は6.5%からとノンバンク系の中では比較的低めに設定されており、長期的な資金調達にも適しています。
PayPay銀行 ビジネスローン

| 金融機関の種類 | 銀行 |
|---|---|
| 融資限度額 | 1,000万円 |
| 金利(実質年率) | 1.8%~13.8% |
| 融資スピード | 最短即日 |
| 融資対象 | 法人、個人事業主 |
| 担保・保証人 | 原則不要(法人代表者の連帯保証が必要) |
| オンライン完結 | 〇 |
PayPay銀行のビジネスローンは、資金調達コストを抑えたい事業者に最適なサービスです。銀行系ならではの低金利で、年1.8%からという業界トップクラスの好条件で融資を受けられます。利息以外の手数料や維持費用は一切かからず、元金と利息のみの返済となるため、無駄な資金調達コストを抑えられます。
また、毎月2,000円から返済できる柔軟な返済プランも魅力で、資産状況や経営状況に応じて無理のないペースで返済を進められます。申込から契約までの手続きはすべてオンライン上で完結でき、最短即日での融資も可能な点も高く評価されています。ネット銀行ならではのスピーディーな対応と、銀行系の低金利を両立した優れたサービスといえるでしょう。
GMOあおぞらネット銀行 あんしんワイド

| 金融機関の種類 | 銀行 |
|---|---|
| 融資限度額 | 1,000万円 |
| 金利(実質年率) | 0.9%~14.0% |
| 融資スピード | 最短2営業日 |
| 融資対象 | 法人 |
| 担保・保証人 | 原則不要 |
| オンライン完結 | 〇 |
GMOあおぞらネット銀行の「あんしんワイド」は、法人を対象としたオンライン完結型ビジネスローンです。主な特徴は、決算書・事業計画書不要で利用できる手軽さで、申込にかかる手間を大幅に削減できます。
公式サイトで「創業期や赤字でも借りられる」と明言しているため、他社で審査落ちした企業でも審査通過の可能性があります。融資枠型ローンとなっており、融資枠内であれば何度でも借入できるため、現状資金に困っていなくても、将来の備えとして契約しておく選択肢もあります。金利は0.9%からと業界最低水準で、最短2営業日で融資を受けられるスピード感も魅力です。ただし、実際の適用金利は審査結果によって決定されるため、事前に確認することをおすすめします。
東京スター銀行 スタークイックビジネスローン

| 金融機関の種類 | 銀行 |
|---|---|
| 融資限度額 | 1,000万円 |
| 金利(実質年率) | 4.5%~14.5% |
| 融資スピード | 最短5営業日 |
| 融資対象 | 法人、個人事業主 |
| 担保・保証人 | 原則不要 |
| オンライン完結 | 〇 |
東京スター銀行のスタークイックビジネスローンは、店舗へ一切足を運ぶ必要がないオンライン完結型のサービスです。職場や自宅からオンライン上で手続きを進められるため、利用にかかる手間や時間を大幅に削減できます。
利用対象者の条件に「保証会社(アイフル株式会社)の保証が受けられる方」という項目があるため、実質的には消費者金融並みに審査通過率が高いことが予想されます。銀行系の低金利(年4.5%から)でありながら、比較的審査に通りやすいという両方のメリットを兼ね備えた希少なビジネスローンといえるでしょう。担保・保証人も原則不要で、法人・個人事業主の両方が利用できる柔軟性も魅力です。最短5営業日での融資実行が可能なため、銀行系の中では比較的スピーディーな対応が期待できます。
キャレント スーパーローン

| 金融機関の種類 | ノンバンク |
|---|---|
| 融資限度額 | 500万円 |
| 金利(実質年率) | 借入額100万円未満:13.0%~18.0% 借入額100万円以上:7.8%~15.0% |
| 融資スピード | 最短即日 |
| 融資対象 | 法人 |
| 担保・保証人 | 原則不要 |
| オンライン完結 | 〇 |
キャレントのスーパーローンは、法人専用のビジネスローンです。スマートフォン一つで手続きを完結でき、即日振込にも対応している利便性の高さが特徴です。申込手続きは最短3分で完了するシンプルさで、面倒な手続きを嫌う経営者に最適といえます。
また、公式サイトにある「ネット借入診断」では、設立年数、他社借入金額、遅延の有無の3つの情報を入力するだけで、わずか3分ほどで簡易的な審査結果を知ることができます。正式申込前に借入可能性を確認できるため、効率的に資金調達の準備を進められるでしょう。借入額100万円以上の場合は金利が7.8%からと優遇されるため、ある程度まとまった金額の借入を検討している法人におすすめです。担保・保証人不要で全国対応しているため、地方の法人でも利用しやすいサービスとなっています。
アコム ビジネスサポートカードローン

| 金融機関の種類 | ノンバンク |
|---|---|
| 融資限度額 | 300万円 |
| 金利(実質年率) | 12.0%~18.0% |
| 融資スピード | 最短即日 |
| 融資対象 | 個人事業主 |
| 担保・保証人 | 原則不要 |
| オンライン完結 | 〇 |
大手消費者金融アコムが提供するビジネスサポートカードローンは、個人事業主専用のビジネスローンです。資金用途に制限がない点で、事業資金だけでなく個人的な生活費としても活用できる自由度の高さがあります。
総量規制の対象外ローン商品となっているため、年収が300万円の個人事業主でも100万円以上の借入が可能です。オンラインで手続きを完結でき、最短即日で資金調達できるスピード感も魅力といえます。アコムは大手消費者金融としての豊富な実績と信頼性があり、初めてビジネスローンを利用する個人事業主でも安心して申込できます。また、全国各地のアコムATMや提携ATMから借入・返済が可能なため、利便性も非常に高いサービスです。
デイリーキャッシング ビジネスローン

| 金融機関の種類 | ノンバンク |
|---|---|
| 融資限度額 | 5,000万円 |
| 金利(実質年率) | 5.2%~14.5% |
| 融資スピード | 最短即日 |
| 融資対象 | 法人、個人事業主 |
| 担保・保証人 | 原則不要 |
| オンライン完結 | 〇 |
デイリーキャッシングのビジネスローンは、オンライン完結で全国どこからでも利用できるサービスです。資金用途に制限はなく、設備投資、認知度向上、資金ショート回避など、事業に関することであれば幅広く活用できます。
融資限度額は5,000万円と高額で、金利も5.2%からと比較的低めに設定されています。また、返済期間が最長30年と非常に長く設定されているため、余裕を持った返済プランを立てられる点も大きなメリットです。ただし、デイリーキャッシングは新規受付の状況が流動的なため、申込を検討する際は公式サイトで最新の受付状況を確認することをおすすめします。サービス提供時は柔軟な審査基準と高額融資が特徴の貴重なビジネスローンといえるでしょう。
プロミス 自営者カードローン

| 金融機関の種類 | ノンバンク |
|---|---|
| 融資限度額 | 300万円 |
| 金利(実質年率) | 6.3%~17.8% |
| 融資スピード | 最短即日 |
| 融資対象 | 個人事業主 |
| 担保・保証人 | 原則不要 |
| オンライン完結 | 〇 |
大手消費者金融プロミスの自営者カードローンは、個人事業主を対象としたビジネスローンです。資金用途に制限がないことで、融資枠内であれば事業資金にも生活費にも自由に活用できます。
ノンバンク系ならではの審査スピードを誇っており、最短即日で資金調達を行うことが可能です。コンビニに設置されているATMから24時間365日いつでも引き出せるため、外出先で急な資金需要が発生した場合でも柔軟に対処できます。ノンバンク系のビジネスローンの中では比較的金利が低く(年6.3%から)、資金調達コストを抑えたい個人事業主におすすめのサービスです。また、プロミスは大手消費者金融として長年の実績があり、サポート体制も充実しているため、初めての利用でも安心して申込できます。
ビジネスローンの比較ポイント3選!

ビジネスローンを利用する際は、まず利用目的や資金調達したい金額を明確にし、自社に最適なビジネスローンを探すことがポイントです。意図に反するビジネスローンを利用してしまうと、即日で借りたいのに3営業日待たなければいけないなど、満足度の低い資金調達になってしまいます。
納得のいく形でビジネスローンを利用するためにも、以下で解説する3つの比較ポイントを意識して最適なビジネスローンを探してみてください。ここでは、申込から融資実行までのスピード、借入可能額、金利の3つの観点から、ビジネスローン選びのポイントを解説していきます。
申込みから融資実行までのスピードが早い会社を選ぶ

比較ポイントの1つ目は、申込から融資実行までのスピードの早さです。入金スピードは銀行系かノンバンク系かで大幅に異なります。銀行系は審査が厳しいメガバンクやネット銀行が運営しているため、比較的入金スピードが遅い傾向にあり、申込から融資実行まで3営業日から1週間ほどかかるビジネスローンが多く見られます。
一方、信販会社や消費者金融が運営しているノンバンク系は、銀行系と比べて審査や手続きが簡易的であり、即日で融資を受けられるサービスが多い傾向にあります。特にアイフル、プロミスなどの大手消費者金融が運営しているビジネスローンでは、即日融資を受けられる可能性が高いため、急いで資金調達したい場合はノンバンク系を優先的に検討してください。
申込みがオンラインで完結するサービスは審査が早い
申込から融資実行までのスピードを重視する人には、オンライン完結型のビジネスローンが特におすすめです。オンライン完結のビジネスローンであれば、職場や自宅から借入手続きを進められ、契約に際して店舗等を訪れる必要がないため、時間を大幅に短縮できます。
ビジネスローンを提供している会社としても、顧客対応が簡素化され人件費を抑えられるメリットがあるため、金利が低く設定されるケースも多くあります。さらに、オンライン完結型は24時間365日申込を受け付けているサービスが多く、深夜や早朝でも手続きを進められる利便性の高さも魅力です。
借入可能額の範囲を確認!事業に必要な資金は?
比較ポイントの2つ目は、借入可能額です。ビジネスローンの借入可能額は各社によって大きく異なるため、借入可能額を比較せずに申込を行ってしまうと、希望金額を調達できない可能性があります。
ビジネスローンは銀行融資と比べて大口融資に対応していない傾向にあり、数十万から数百万の範囲で借入可能額を設定している会社がほとんどです。事業に必要な資金が借入可能額を上回っている場合は、銀行融資や日本政策金融公庫からの融資を検討したほうが良いでしょう。また、複数のビジネスローンを組み合わせて利用することも一つの選択肢ですが、返済負担が増加するリスクがあるため、慎重に判断する必要があります。実際に必要な資金額を明確にしてから、それに見合った融資限度額のビジネスローンを選ぶことがポイントです。
各社を比較してできる限り金利の安いローンを選ぶ
比較ポイントの3つ目は、金利の安さです。低金利のビジネスローンを利用すれば、毎月の利息の返済負担を抑えることができ、結果として返済総額を大幅に削減できます。
ビジネスローンの金利は各社「○○%から○○%」といった形で公表していますが、実際には申込者の経営状況、信用情報、借入希望金額などさまざまな要素を審査したうえで決定されます。最低金利が1%台のビジネスローンでも、実際に1%台で借入できるケースは極めて稀です。金利が安いビジネスローンを選ぶためには、複数社に見積もりを出してもらい、比較することが大切です。ただし、あまり多くのビジネスローンに申込を行うと「申込ブラック」に陥り、借入自体ができなくなる可能性もあるため、3社程度に絞って比較検討することをおすすめします。
ビジネスローンのメリット・デメリット
ビジネスローンのメリットは法人や個人事業主が事業資金を迅速に調達できる
ビジネスローンは、法人や個人事業主が事業資金を迅速に調達できる手段です。銀行融資よりも審査がスピーディーで、最短即日融資に対応するサービスも多く、急な資金需要にも柔軟に対応できます。
また、無担保・保証人不要で申し込めるローンも多く、創業間もない事業者でも利用しやすいのが特徴です。オンライン完結型のサービスも増えており、来店不要で手続きできる点も利便性の高さにつながります。さらに、資金用途に制限がないビジネスローンが多く、運転資金、設備投資、従業員の給与支払い、税金の納付など、さまざまな用途に活用できる自由度の高さもメリットといえるでしょう。
ビジネスローンのデメリットは銀行融資よりも金利が高い傾向にある
ビジネスローンには注意しておきたいデメリットもあります。まず、銀行融資よりも金利が高い傾向にあるため、長期返済では利息負担が大きくなる場合があります。特にノンバンク系のビジネスローンは金利が15%から18%に設定されることも多く、借入期間が長くなるほど返済総額が膨らんでしまいます。
さらに、借入上限が数百万円前後と比較的低く設定されており、大規模な設備投資には不向きです。加えて、返済期間が短く設定されるケースも多く、毎月の返済額が高くなりやすい点にも注意が必要となります。また、審査が早い反面、経営状況の詳細な分析は行われないため、本当に返済可能な金額なのか自社で慎重に判断する必要があります。利用前に金利、返済期間、借入上限をしっかり比較し、自社の資金計画に合ったローンを選ぶようにしましょう。
ビジネスローンの審査に落ちる理由を解説

ビジネスローンの審査は、銀行融資と比べて通過しやすい傾向にあるものの、必ず審査に通過できるとは限りません。事前に審査に落ちる理由を把握し対策を行うことで、審査通過率を高められます。
ビジネスローンの審査では、事業の業績や財務状況、信用情報などが主に確認されます。業績や財務状況としては、事業の継続年数、赤字か黒字か、債務超過はないかなどがチェックされます。ここでは、ビジネスローンの審査に落ちる主な理由を3つ解説していきます。
個人事業主や法人の信用情報に金融事故歴がある
審査に落ちる理由の1つ目は、信用情報に金融事故歴があることです。ビジネスローンの審査では、申込者の経営状況だけでなく、個人および法人の信用情報も重視されます。
信用情報に自己破産、債務整理、長期間の滞納などの金融事故歴がある場合は、「きちんと返済できるのか」という疑念を抱かれてしまい、審査落ちとなるケースがほとんどです。また、個人事業主の場合は、携帯電話料金の滞納でも金融事故として記録されてしまう可能性があるため、特に注意が必要となります。信用情報機関に登録された金融事故情報は、一定期間(通常5年から10年)経過しないと消えないため、金融事故歴がある状況でビジネスローンの審査に通過することは極めて困難です。金融事故歴が消えるまで一定期間空けてから申込を検討することをおすすめします。
法人税や住民税などの税金や社会保険料の滞納
審査に落ちる理由の2つ目は、法人税や住民税などの税金や社会保険料の滞納です。税金や社会保険料の支払いは国民の義務であり、滞納した場合は税務局による税務調査や財産の差し押さえが行われます。
税務調査によって不正に税金・社会保険料を滞納していることが発覚した場合、法人・個人が所有する財産は差し押さえられ、滞納分の支払いに充てられることになります。差し押さえた財産から滞納分の支払いを差し引いた金額は滞納者に返還されるものの、それほど大きな金額が残るとは考えにくいのが現実です。滞納者の手元にお金が残らないとなると、ビジネスローンを提供する会社としても貸付金を回収できない可能性が高まるため、融資実行の判断を下すことが難しくなってしまいます。ビジネスローンの審査に通過するためには、税金・社会保険料の滞納を事前に解消することがポイントです。
赤字決算が続いていたり債務超過の状態である
審査に落ちる理由の3つ目は、赤字決算が続いていたり債務超過に陥っている場合です。赤字決算が続いていたり、債務超過に陥っていると、返済能力がないと判断され、審査に落ちてしまうことになります。
ただし、ビジネスローンを提供する会社は、決算書や事業計画書から将来的に黒字になる可能性が高い場合は、融資を実行することもあります。実際に「赤字決算でも申込OK」と明記しているビジネスローンも多いため、一度申込を行ってみるのも一つの選択肢として考えて良いでしょう。現状は赤字であっても、企業の成長性や将来性が評価されれば審査に通る可能性はあります。資産額が借入額を下回っている債務超過に陥っている場合は、審査に落ちてしまうケースがほとんどであるため、まずは現在の借入額を減らすか、資産を増やすことを優先しておきましょう。
ビジネスローンの審査に落ちた場合の対策

銀行融資よりも審査に通過しやすいビジネスローンですが、経営状況や信用情報が原因で審査に落ちてしまう法人・個人事業主も少なくありません。ビジネスローンの利用を検討しているのであれば、何らかの資金需要が発生していると思われるため、別の方法で資金調達を行う必要があるでしょう。
ここでは、ビジネスローンの審査に落ちた場合の対策として、主に4つの手段を紹介します。
ファクタリングなら売掛金を即現金化できる

ファクタリングとは、取引で発生した売掛金を現金化できるサービスです。ファクタリングは、ビジネスローンの審査に落ちた人でも利用しやすいサービスとなっています。
なぜなら、ファクタリング審査では売掛先の信用情報や経営状況が重視され、利用者の信用情報・経営状況が審査に与える影響はほとんどないからです。自社の経営状況・信用情報に問題があっても、売掛先側に問題がなければファクタリング会社は「回収できる」と判断するため、審査に通過できます。また、ビジネスローンよりも入金スピードが速く、なかには申込から1時間ほどで買取代金が着金するケースも珍しくありません。ファクタリングは原則として担保や経営者保証を必要とせず、赤字決算や設立間もない企業でも、売掛先が優良企業であれば契約が成立する可能性が高まります。
請求書カード払いは支払いを後回しにできる
請求書カード払いとは、取引先から受け取った請求書の支払方法を銀行振込からクレジットカード払いに変更し、支払いを後回しにできるサービスです。借入方法ではありませんが、資金繰りの悪化を回避するための手段として非常に有効です。
利用に際して審査が実施されず、簡易的な手続きのみで利用できるため、ビジネスローンの審査に落ちた人でも問題なく利用できます。クレジットカードの支払サイクルを活用することで、最大1ヶ月から2ヶ月程度支払いを先延ばしにでき、その間に売上金の入金を待つことが可能になります。特に季節的な資金需要への対応や、急な大口受注による運転資金調達に効果的です。
カードローンは事業用途でも利用できる即時融資
カードローンとは、個人向けの融資サービスです。一般的には趣味や生活費に充てるお金を借入する人が多いですが、資金用途に制限がないため、事業用途で借入することが可能です。
カードローンは個人向け融資ということもあり、借入額50万円までなら収入証明書等の提出を求められません。個人事業主で赤字決算に陥っている場合も、自己申告の年収と信用情報のみで審査が実行されるため、ビジネスローンの審査に落ちたとしても利用できる可能性があります。ただし、カードローンは総量規制の対象であるため、年収の3分の1以上を借入することは不可能です。赤字決算によって年収が少ない場合は、希望金額を調達できない可能性があるため注意が必要となります。
補助金や日本政策金融公庫からの融資を再検討
補助金や日本政策金融公庫からの融資を検討することも一つの有効な手段です。補助金や日本政策金融公庫からの融資などの公的支援制度では、一般的に信用情報の照会が行われないため、債務整理等の金融事故歴がある人でも問題なく利用できます。
また、補助金に至っては返済不要で事業資金を受け取れるため、債務超過や利息による資金繰りの悪化に陥る可能性がありません。日本政策金融公庫は政府系金融機関として、創業期の事業者や中小企業の支援を目的としているため、民間の金融機関では融資が難しいケースでも前向きに検討してくれる傾向があります。ただし、補助金・日本政策金融公庫からの融資は入金スピードが非常に遅く、補助金の場合は申請から2ヶ月ほど、日本政策金融公庫からの融資は申込から2週間から1ヶ月ほどの時間を要してしまいます。入金スピードを重視している人には向いていませんが、好条件での借入を希望している人にとっては再検討したほうが良い手段だといえるでしょう。
ビジネスローンに関するよくある質問に回答
ビジネスローンを検討している法人や個人事業主の多くが抱える疑問に対し、わかりやすく回答していきます。「必ず借りられるビジネスローンはあるのか」「審査が甘いサービスはどれか」「赤字でも借入できるのか」といった不安は非常に多く寄せられます。
ここでは、ビジネスローンに関するよくある質問を解説していきます。
必ず借りられるビジネスローンは存在しますか?
絶対に借りられるビジネスローンは存在しません。すべてのビジネスローンには審査があり、申込者の信用情報や事業の経営状態、過去の借入状況などを総合的に判断して融資可否が決定されます。もし「誰でも必ず借りられる」といったキャッチコピーを売りにしている商品があれば、闇金の可能性があるため注意してください。
ただし、「赤字決算でもOK」「信用情報に自信がなくても審査可能」などと明記しているローン会社もあるため、審査に不安がある場合は、まず少額からの申込を検討する、または複数の会社に事前相談を行うことで、自社の状況でも利用可能なサービスを見つけやすくなります。
ビジネスローンに審査が甘いサービスはありますか?
「審査が甘い」と表現されるビジネスローンには、ノンバンク系の即日融資型が多い傾向です。アコムやプロミスの個人事業主向けカードローン、ファンドワンの即日ビジネスローンは、審査項目が比較的緩やかで、過去に金融事故歴があっても通過できるケースもあります。
また、AGビジネスサポートは、アイフルグループによる運営で信頼性が高く、審査から融資までのスピードも非常に優れており、収益が不安定な創業期や税金滞納・赤字が理由で他社審査に落ちた方でも審査に通る可能性があります。ただし、審査通過率の高さと金利の高さは比例する傾向にあるため、審査の通りやすさだけでなく、返済総額も含めて総合的に判断することが大切です。
個人事業主におすすめのビジネスローンはどれですか?
個人事業主におすすめのビジネスローンとしては、AGビジネスサポート、セゾンファンデックス、プロミス自営者カードローン、アコムビジネスサポートカードローンが挙げられます。AGビジネスサポートは審査最短当日・原則保証人不要で借りやすく、セゾンファンデックスは個人事業主専用で審査が通りやすい特徴があります。プロミス自営者カードローンは資金用途が自由で利便性が高く、アコムビジネスサポートカードローンは即日融資にも対応可能です。
これらはすべて担保・保証人が原則不要で、オンライン申込が可能なため、忙しい個人事業主でも手間なく利用できます。個人事業主の場合、事業用と個人用の資金が混在しやすいため、資金用途が自由なサービスを選ぶことで、柔軟な資金管理が可能になります。
法人が即日で借りられるビジネスローンはありますか?
法人が即日融資を受けられるビジネスローンとしては、アクト・ウィル、キャレントスーパーローン、オージェイ無担保融資が挙げられます。アクト・ウィルは最短60分審査で即日融資に対応し、キャレントスーパーローンは即日振込・オンライン完結が可能です。オージェイ無担保融資は1億円までの高額融資にも即日対応できます。また、AGビジネスサポートやファンドワンも法人向けに即日融資を提供しています。
法人の場合は代表者の連帯保証が必要なケースが多いため、事前に条件を確認しておきましょう。
ビジネスローンで決算書不要のものはある?
はい、あります。2025年12月現在、個人事業主や設立間もない中小企業向けに決算書不要のビジネスローンが増えています。これらは、確定申告書や通帳コピー、会計アプリのデータなどの代替資料で審査を行うタイプです。GMOあおぞらネット銀行のあんしんワイドは、決算書・事業計画書不要で利用できる代表的なサービスです。また、オンライン完結の融資サービスやクラウド会計と連携したローンなども、決算書の提出を求めないケースが多くあります。銀行系よりもノンバンク系のローンの方が柔軟に対応してくれる傾向があり、審査のスピードも早く、書類が揃えば最短即日融資も可能です。
