注文書ファクタリングとは?メリット・デメリットも解説

注文書ファクタリングとは?メリット・デメリットも解説

ファクタリングは事業資金を集める方法の1つとして知られていますが、従来からある請求書買取のほか、注文書を買取する「注文書ファクタリング」も注目を集めています。

注文書ファクタリングを活用すれば従来のファクタリングよりも柔軟に資金調達できるため、資金繰りの改善にも期待できます。

とはいえ、注文書ファクタリングはまだまだ新しいサービスであることから、仕組みやメリットをしっかり把握している方々は少ないでしょう。

そこで本記事では、注文書ファクタリングのメリット・デメリットを解説し、注文書ファクタリングのおすすめ業者7選を紹介します。

資金調達に悩んでいる経営者・個人事業主の方々はぜひ参考にしてください。

目次

注文書ファクタリングとは?

注文書ファクタリングとは、仕事の取引先(売掛先)から案件を受注した段階でファクタリング業者に注文書を買い取ってもらう資金調達方法のことです。

注文書ファクタリングの基本的な流れは以下の通りです。

注文書ファクタリングの流れ
  1. 取引先から注文書(発注書)を受け取る
  2. ファクタリング業者に注文書ファクタリングを申込
  3. 必要書類の提出とファクタリング業者による審査
  4. 審査後にファクタリング業者から手数料を引いた金額を利用者に入金
  5. 売掛先に納品し、売掛先から売掛金を回収
  6. 回収した売掛金をファクタリング業者に支払い

注文書が発行された時点で資金調達できるのが特徴で、少しでも早く資金が必要な事業者ほど使い勝手のあるサービスといえます。

請求書ファクタリングとの違いを詳しく解説

ファクタリングには請求書を買い取ってもらう請求書ファクタリングもあり、一般的なのは請求書ファクタリングです。

注文書ファクタリングと基本的な仕組みは同じですが、以下の違いがあります。

注文書ファクタリング請求書ファクタリング
資金調達できるタイミング案件受注後案件納品後
ファクタリング業者への手数料高い注文書ファクタリングより安い
支払いサイト主に30〜180日主に30〜90日
買取の対象注文書請求書
取引形態2社間
(売掛先への通知なし)
2社間または3社間
(3社間は売掛先への通知あり)

大きく異なるのが資金調達できるタイミングです。

注文書は売掛先から注文を受けた段階で発行されるのに対し、請求書は注文に対して納品した段階で発行されます。

つまり、注文書ファクタリングなら納品前に資金調達ができるので、請求書の発行を待たずに現金化が可能です。

ただし、注文書段階でのファクタリングはファクタリング業者にとっては未回収リスクも高くなるため、手数料は割高になる傾向です。

注文書ファクタリングおすすめ7選!業者の特徴を比較

ここからは、注文書ファクタリングのおすすめ業者を7つ紹介します。各社で特徴が異なるので、しっかり比較してニーズに合う業者を選びましょう。

ビートレーディングは最大6ヶ月先まで買取可能

ビートレーディング
審査通過率非公表
手数料2者間ファクタリング:4%~12%
3者間ファクタリング:2%~9%
入金速度最短2時間
買取可能額下限も上限もなし
契約方式2者間ファクタリング・3者間ファクタリング
対象事業者個人事業主・法人
おすすめポイント
  • 取扱件数5.8万社以上・累計取扱高1,300億円以上の豊富な実績
  • 注文書ファクタリングは入金サイトを最大6ヶ月短縮
  • 必要書類は注文書・通帳コピーの2点のみで手続きが簡単
  • クラウドサイン導入でオンライン契約に対応
  • 個人事業主でも利用可能

ビートレーディングは、業界トップクラスの5.8万社以上・累計取扱高1,300億円以上の取引実績を誇る大手ファクタリング業者です。

注文書ファクタリングをいち早く採用しており、業界のパイオニアとして法人・個人事業主の資金繰りをサポートしています。

注文書ファクタリングでは最大6ヶ月先の注文書も買取してくれるうえ、最短1営業日後に先払いされるのでスピーディーな資金調達を実現できるのが魅力です。

また、必要書類は注文書・通帳コピー(2ヶ月分)の2点のみで、契約手続きはオンライン完結と手間が少ない点もメリット。

個人事業主でも利用できる数少ない注文書ファクタリング業者でもあるので、資金繰りに困っている個人事業主の方々にもおすすめです。

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GMO BtoB 早払いは法人専用のファクタリング

GMO BtoB 早払い
審査通過率非公表
手数料注文書買取:2〜12%
請求書買取:1〜10%
入金速度最短2営業日
買取可能額100万円〜1億円
※スポットプランの場合は300万円以上
契約方式2社間ファクタリング・3社間ファクタリング
対象事業者法人
おすすめポイント
  • リピート率86%以上で継続利用におすすめ
  • 注文書買取の手数料は2%からで低コスト
  • 専任担当者が丁寧にサポート
  • 6ヶ月先の債権まで買取対象
  • 東証プライム上場企業で信頼性が高い

GMO BtoB 早払いは、東証プライム上場企業であるGMOインターネットグループが提供する法人専用のファクタリングサービスです。大手グループ企業による運営のため、信頼できる業者といえるでしょう。

初回審査で決定した買取限度内なら2回目以降は証憑類の提出のみでスムーズに利用できるため、リピート率が86%以上と高いのが特徴です。

1回きりではなく、継続してファクタリングを利用したい法人に向いています。

注文書ファクタリングでは買取手数料の下限が他社相場よりも低い2%からとなっているので、コストを抑えて資金調達しやすいのも大きな魅力です。

ファイナンス業務専任の担当者がついてくれて、要望に応じて対面でのサポートも受けられます。

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BEST PAYの取引はすべてノンリコース2社間

BEST PAY
審査通過率非公表
手数料5%〜
入金速度最短翌日
買取可能額100万円〜3億円程度
契約方式2社間ファクタリング
対象事業者個人事業主・法人
※注文書ファクタリングは法人のみ
おすすめポイント
  • 補償リスクなしのノンリコースで安心
  • 売掛先の承諾不要の2社間ファクタリング
  • 入金サイクルを最大180日短縮
  • 利用金額は最大3億円で高額
  • 売掛先の倒産リスクなければ審査通過の可能性高い

BEST PAYは、ノンリコース契約が導入されているファクタリング業者です。売却した債権が回収不能となった場合でも返済責任はないため、補償リスクなしで資金調達することができます。

また、2社間ファクタリングのみを採用しており売掛先への通知もないので、売掛先からの信用を落とす心配もありません。

注文書ファクタリングは法人のみ対象となっており、利用金額は最大3億円と高額買取にも対応。金額の大きい注文書をファクタリングしたい時におすすめです。

注文書の買取対象は最大180日先までとなっており、申し込みから最短翌日には現金受け取り可能で資金繰り改善にも役立ちます。

また、売掛先の倒産リスクがなければ基本的には審査に通るため、注文書ファクタリング業者の中でも審査が比較的通りやすいといわれているのもメリットです。

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トップ・マネジメントは法人限定で最大1億円対応

トップ・マネジメント
審査通過率非公表
手数料2社間ファクタリング:3.5〜12.5%
3社間ファクタリング:0.5〜3.5%
入金速度最短翌日
買取可能額30万円〜3億円
※売掛先1社に対する上限は1億円
契約方式2社間ファクタリング・3社間ファクタリング
対象事業者個人事業主・法人
おすすめポイント
  • 見積もり段階でのファクタリングにも対応
  • 売掛先1社あたりの買取上限は1億円
  • 申込から契約までオンライン完結
  • 営業スタッフの顔が公式サイトで確認可能
  • 総買取件数55,000件超の実績

トップ・マネジメントは、創業13年で総買取件数55,000件超の実績を誇るファクタリング業者です。

多数のファクタリングサービスを取り扱っており、中でも見積書ファクタリングは見積もり段階でファクタリングを行えます。

注文書が発行されるより前に資金調達できるのは他社にはあまりない画期的なサービスといえるでしょう。

また、営業スタッフの顔が公式サイトに掲載されているのも特徴の1つで、安心してサービスを利用できるよう配慮されています。

買取上限は売掛先1社あたり1億円と高額にも対応しているため、取引額の大きい法人にもおすすめです。

申込から契約まではオンラインで完結するうえ最短即日での入金に対応しているので、少ない手間で利用できるのも魅力です。

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ファクタリングのトライは最短で即日入金

ファクタリングのトライ
審査通過率非公表
手数料3%〜
入金速度最短即日
※3社間ファクタリングの場合は最短2日
買取可能額10万円〜5,000万円
契約方式2社間ファクタリング・3社間ファクタリング
対象事業者個人事業主・法人
おすすめポイント
  • 最短即日入金に対応
  • 手数料は3%からで良心的な設定
  • 10万円から買取可能で個人事業主も利用しやすい
  • 他社から乗り換えで手数料を3%優遇
  • 事業安定のためのアフターフォローが充実

ファクタリングのトライは、最短即日入金が魅力のファクタリング業者です。審査に通れば最短30分ほどで指定口座に振込してくれるため、急いで資金調達したい時ほど便利でしょう。

買取手数料も下限が3%と2社間ファクタリングの中では低めに設定されているので、コストを抑えてファクタリングを行えます。

特に他社のファクタリングサービスを利用している場合、乗り換えにより手数料を3%優遇してもらえるのが大きな魅力です。

また、最低買取価格は他社よりも低水準の10万円からとなっており、個人事業主など少額の資金調達をしたい方々にも向いています。

付随サービスとして、コンサルティングサービスや企業のマッチングサービスなどのアフターフォローも行っているのも特徴。単に資金調達だけでなく、長期的な視点からの資金繰り改善にも役立つでしょう。

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けんせつくんは建設業界専門で最短2時間入金

けんせつくん
審査通過率非公表
手数料5%〜
入金速度最短2時間
買取可能額上限なし
契約方式2社間ファクタリング
対象事業者建設業に従事する個人事業主・法人
おすすめポイント
  • 建設業界専門のファクタリング業者
  • 累計契約件数13,500件で顧客満足度は94%
  • 申込から最短2時間で現金化
  • 業界最安水準5%からの手数料
  • 個人事業主の一人親方でも利用可能

けんせつくんは、建設業界に特化したファクタリング業者です。累計の契約件数は13,500件を数え、顧客満足度は94%の高さを誇っています。

請求書・注文書どちらでのファクタリングにも対応しており、申込から最短2時間で現金化できるスピーディーさが魅力です。

受注から納品まで期間が長い建設業界だけに、すぐに売掛金を現金化できるのは大きなメリットといえるでしょう。

さらにファクタリング手数料は業界最安水準の5%からに設定されており、素早い現金化に加えて手数料も抑えられるのが特徴です。

申込から契約まで完全オンライン対応のため、スマホ1つで全国どこからでも簡単に手続きできる手軽さも兼ね備えています。

建設業に従事していれば個人事業主でも利用できるので、建設業界で多く見られる一人親方の方々の資金繰り改善にも役立ちます。

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日税ファクタリングサービスは7ヶ月以上も相談可

日税ファクタリングサービス
審査通過率非公表
手数料1〜3ヶ月:0.3〜3.5%
4〜6ヶ月:0.5〜5.0%
※注文書ファクタリングの場合
入金速度新規:1〜2週間
継続:最短即日
買取可能額100万円〜1億円
契約方式2社間ファクタリング
対象事業者個人事業主・法人
おすすめポイント
  • 相談次第で7ヶ月以上先の注文書買取にも対応
  • 注文書ファクタリングの手数料は0.3%からの低コスト
  • 継続利用時は最短即日で入金
  • 最大1億円の債権まで買取可能
  • 個人事業主でも利用可能

日税ファクタリングサービスは、日税経営情報センターが提供しているファクタリングサービスです。

請求書・注文書をはじめ様々なファクタリングサービスを行っており、中でも注文書ファクタリングは相談次第で7ヶ月以上先の注文書も買い取ってくれます。

最大6ヶ月(180日)先までの買取しか行わない業者がほとんどのため、支払サイトが長い業界でも利用しやすいでしょう。

また、注文書ファクタリングの手数料は2社間ファクタリングにも関わらず0.3%からの低さです。6ヶ月以内なら最大でも5.0%なので、他社と比べても非常に安くなっています。

さらに、個人事業主に対応している注文書ファクタリングであることもメリットの1つです。

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注文書ファクタリングのメリット3選

注文書ファクタリングの具体的なメリットとしては、以下の3つが挙げられます。

それぞれのメリットについて解説していくので、理解して資金繰り改善や事業拡大に役立てましょう。

売掛先から注文を受けたタイミングで利用できる

注文書ファクタリングの大きな特徴が、より早く資金調達できることです。

従来の請求書ファクタリングの場合は、納品後に売掛先から請求書を発行してもらう必要がありましたが、注文書ファクタリングなら受注した時点からファクタリングを利用できます。

形態ファクタリングのタイミング
注文書ファクタリング受注後(仕事をする前)
請求書ファクタリング納品後(仕事をした後)

業種によっては受注から納品まで数ヶ月かかるケースもあるので、その間の資金繰りに困ってしまうこともあるでしょう。

その点、受注後から資金調達が行える注文書ファクタリングなら資金の心配が軽減されます。

受注案件のための経費に充てたり、資金不足で断っていた他の案件を受注できたりするので、結果として事業の安定化や売上アップを期待できるでしょう。

特に開業したばかりの会社においては資金管理も難しいことが多々あるため、注文書ファクタリングを活用するメリットは大きいといえます。

支払いサイトが長い売掛債権でも現金化できる

注文書ファクタリングなら、支払いサイトが長い売掛金もすぐに現金化することができます。

支払サイトとは取引の締め日から支払日までの期間のことで、よく見られるのが「月末締め翌月未払い」の30日サイトです。

ところが案件によっては90日サイト(月末締め3ヶ月後末払い)や90日超の支払サイトもあり、支払われるまでの期間が長くなるケースもあります。

支払サイトが長いとその間に資金不足に陥る可能性もありますが、ファクタリングを利用することで資金繰りの問題を改善できます。

特に注文書ファクタリングなら、請求書ファクタリングよりも長い支払サイトにも対応している傾向です。

形態一般的な支払サイト
注文書ファクタリング30〜180日程度
請求書ファクタリング30〜90日程度

注文書ファクタリングなら支払サイトが180日でも現金化できる業者もあるので、より資金繰りが柔軟になるでしょう。

黒字倒産のリスクが高い建設業や製造業におすすめ

黒字倒産とは、事業で利益が出ているにも関わらず資金繰りが回らなくなり倒産してしまうことです。

例えば、売掛金が入金される前に借入金返済や給与支払いなどに追われてしまい、経営難に陥るケースが挙げられます。

建設業・製造業は受注から納品までが長期に渡るという事業の特性上、支払サイトが長くなり黒字倒産のリスクが高い業種といわれています。

こういった業種ほど、注文書ファクタリングを活用してキャッシュフローを安定させる必要があるでしょう。

2社間ファクタリングなら売掛先にバレない

ファクタリングには2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの2種類がありますが、注文書ファクタリングは2社間で行うことが多いです。

2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの違い
  • 2社間ファクタリング:利用者・ファクタリング業者のやり取りで完結
  • 3社間ファクタリング:利用者・ファクタリング業者・売掛先の3社間で取引

2社間ファクタリングなら売掛先が関与しないため、ファクタリングしていることを売掛先にバレることがありません。

売掛先にファクタリングしていることが知られると、売掛先から「経営状況が良くないのでは?」と疑われる可能性があり、結果として取引停止や取引量減少などの不利益を被るケースも出てくるでしょう。

売掛先からの信用を失わないという点からも、2社間で行える注文書ファクタリングを利用するメリットは大きいです。

また、2社間ファクタリングの場合は売掛先の承諾が要らないことから、3社間ファクタリングよりスピーディーに資金調達できるという特徴もあります。

償還請求権なしのノンリコース契約か確認する

注文書ファクタリングを契約する際は、償還請求権なしのノンリコース契約になっているかの確認を怠らないでください。

ノンリコース契約とは、売掛先が倒産して債権を回収できなかった場合に、ファクタリングの利用者が返済義務を負わない契約のことです。

売掛先から回収できなかった債権はあくまでファクタリング業者の損失となるので、利用者が弁済する必要はありません。

そもそもファクタリングはノンリコース契約が原則ですが、確認せずに償還請求権あり(ウィズリコース)の契約を結んでしまうと、売掛先倒産時の補償リスクが発生します。

こういったケースは、悪徳業者がファクタリングを装って利用者を騙そうとしていることがあるので、契約時にはノンリコースかをしっかりチェックすることが大切です。

注文書ファクタリングのデメリット3選

早期に資金化できて便利な注文書ファクタリングですが、以下3つのデメリットも存在します。

それぞれのデメリットについて解説するので、しっかりと把握したうえで利用した方が良いかを判断しましょう。

請求書ファクタリングより手数料が高くなる傾向

注文書ファクタリングは、請求書ファクタリングよりも手数料が高くなる傾向です。

形態手数料の目安
注文書ファクタリング(2社間)8〜18%
請求書ファクタリング(3社間)2〜9%
参照:ビートレーディング

2社間ファクタリングは売掛先から直接ファクタリング業者に支払われない分、未回収リスクが高いと考えられています。

また、支払サイトが長い売掛金も同様に未回収リスクが高まるため、手数料が高く設定されることが多いです。

手数料が増えれば実際に受け取れる金額が減ってしまうので、「現金化のタイミングが早い」「支払サイトの長い売掛金にも対応」などのメリットに魅力を感じないなら、あえて行う必要はないでしょう。

なお、手数料はファクタリング業者ごとに異なるので、比較して安い業者と契約するのがおすすめです。

請求書ファクタリングに比べて審査が厳しい傾向

先述したように、注文書ファクタリングは売掛金の未回収リスクが高まります。そのため、従来の請求書ファクタリングよりも審査が厳しくなる傾向です。

具体的な審査基準は公表されていませんが、審査で見られる項目としては以下が考えられます。

審査で見られる主な項目
  • 売掛先の信頼度
  • 売掛債権(売掛金)の信頼度
  • 売掛先との取引実績
  • 売掛金の支払い期日
  • 利用者の信頼度

この中でも特に重視されるのが売掛先の信頼度です。売掛先が破綻してしまうと回収不能になってしまうため、より細かくチェックされるといわれています。

売掛先が大手企業・上場企業・公的機関などの場合は、他の売掛先に比べると信用度が高いため審査に有利に働くでしょう。

もちろん、売掛先の信頼度が全てではないので、利用者の信頼度や売掛先との取引実績などで疑惑を持たれれば審査落ちする可能性もあります。

注文書ファクタリングを提供している会社が少ない

注文書ファクタリングはここ数年で広まってきたサービスのため、従来からある請求書ファクタリングに比べて提供している業者が多くありません。

業者の選択肢が限られてしまうので、希望の条件に合ったファクタリング業者を見つけにくいこともあるでしょう。

特に個人事業主にとっては法人よりも利用できる業者が少ないので、業者選びに苦労する可能性があることに注意してください。

とはいえ、少しずつ注文書ファクタリングを提供する業者も増えてきているため、今後は選択肢も増えていくことが期待できます。

注文書ファクタリングに関するよくある質問

注文書ファクタリングに関してよくある質問を紹介します。疑問点や不安な箇所がある方は参考にしてください。

個人事業主でも利用できる注文書ファクタリングは?

個人事業主でも注文書ファクタリングを利用できる業者としては「ビートレーディング」「BEST PAY」「トップ・マネジメント」などが挙げられます。

注文書ファクタリングを行っていても個人事業主は対象外にしている業者も多いので、個人事業主が利用対象かは事前に確認しておきましょう。

なお、個人事業主でも利用できるファクタリング業者の場合でも、売掛先は法人でないと取り扱ってくれないので注意してください。

注文書だけでファクタリングの審査は通りますか?

注文書だけでファクタリング審査に通ることは基本的にありません。必要書類は業者により異なるものの、本人確認書類や通帳は必須と考えて良いでしょう。

また、契約時には印鑑証明書や登記簿謄本などの書類を提出するケースもあるので、あらかじめ必要書類を確認して準備しておくと安心です。

なお、審査に通るかは売掛先の信用力も大きな要素を占めるので、書類に不備がなくても審査落ちするケースもあります。

運営元

熊本・八代・東京に拠点を構える税理士法人ストラテジーです。中長期的なコンサルティング契約からスポットでの相続関連業務、経理代行業務まで、ご相談者様に合った解決方法をご提案させていただきます。

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